2011年12月25日日曜日

浮き世の義理を忘れて、今一番行ってみたい場所がある。それはエチオピア高原の北東部ラリベラにある一枚岩を彫りぬいて作られた凹型の岩窟教会。

2011年も、あとわずかになってきました。僕も人並みに年賀状を書いたり、大掃除をしたりの日々です。会社は、先週からお休みに入ったのですが、まだ大学の授業が残っており、何だかお休み気分にはなれません。そういう慌ただしい浮き世の義理を忘れて、今一番行ってみたい場所がある。それはエチオピア高原の北東部に合計11の岩窟教会がある。地面に建てるのではなく一枚岩を彫りぬいて縦横12メートルの十字架の形が残るように作られた岩窟教会の姿は見事な出来栄えで、現在の彫刻技術をもってしてもかなわない。いわば凸型ではなく凹型の建築だ。















これは12世紀から13世紀にかけてこの地を支配したラリベラ王の、「この地を第2のエルサレムにするように」という命によって築かれたもので、現在もキリスト教の巡礼や信仰の地となっている。聖ギョルギス教会(正十字架形の教会)は、毎年1月19日には、キリスト教の洗礼を祝う「ティムカット」というお祭りがある。タボットと呼ばれるアークのレプリカを11の岩窟教会から担ぎ出して、僧侶たちのあとを信者たちが練り歩くという盛大なお祭りがある。これも映画の一シーンのようで、ぜひ見てみたい。教員を引退したら行ってみよう。

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