2012年10月20日土曜日

企業の後ろ盾や学歴がなくても、才能と情熱があれば、ユーザを見つけられるようになった。『MAKERS – 21世紀の産業革命が始まる』より

先日慶応SFCの坂井ゼミで授業をアシストしてくれている若い講師と話していて、「こういうプロダクトをつくりたいのだけれど、どの企業に話せば良いのかな?」と話したところ、「自分たちで作った方が早いのではないですか?」と言われて、「目から鱗だった。」確かにキックスターター(http://www.kickstarter.com/)もあるし、小ロットで生産する方法もある。電子工作とプログラミングの技術は周辺にあるのでプロトタイプを作ることは、そう難しくない。販売はAmazonでもよい。僕自身もいつの間にかオールド・パラダイムで考えてしまっていた。 
KickStarerに掲載されているスマートフォン・ロボット
















ベストセラー『フリー』『ロングテール』のクリス・アンダーソンが描く次のパラダイムシフトは「メイカームーヴメント」に何かヒントがありそうだ。早速予約した。 

21世紀の製造業は、アイデアとラップトップさえあれば誰もが自宅で始められる。ウェブの世界で起こったツールの民主化が、ものづくりの世界でも始まったのだ。メイカーズ(ものを作る人々)の革命が、世界の産業構造を再び変える!という、新刊本のPRに書かれている事態がすでに始まっているのかもしれない。 

↓これがオールドパラダイムそのものだろう。
一昔前は、消費者が普通に購入できる商品というのは、次の3つの関門をくぐり抜けたもののみであった。
1. 大量生産に見合うこと
2. 大量流通に見合うこと
3. 消費者の目にとまること(広告、または最寄り店舗での販促を通して)

 (『MAKERS – 21世紀の産業革命が始まる』より)
「思い出してほしいのだが、本当のウェブ革命は、豊富な品揃えから品物が選べるようになったことではなく、ぼくたちが自分のためにものを製造し、それをほかの人たちも利用できるようになったことにある。デジタルカメラの普及は、YouTubeに掲載される動画の爆発的増加につながった。デスクトップのデジタルツールは、音楽、出版、ソフトウェアの創造に同じ役割を果たした。才能さえあれば、だれにでも、どんなものでも作れるようになった。強力なツールと流通手段が手に入ったおかげで、参入障壁はなくなった。企業の後ろ盾や学歴がなくても、才能と情熱があれば、ユーザを見つけられるようになったのだ」クリス・アンダーソン
(記事ソースはwired.jp)http://wired.jp/2012/10/17/longtail-of-things/
 

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