2015年4月24日金曜日

今日SLUSH ASIAで盲導犬に代る、情報の「相棒」となる杖NS_cane Ver,2を発表します。Ver.2ではVITRO製の8pinoという世界最小サイズのコンピュータを使いビーコンや加速度センサーも搭載。

NS_caneは、盲導犬に代る、情報の「相棒」となる杖と都市空間や通信インフラとのコミュニケーションいわゆるIoTプロダクトだ。プロダクトデザイン、センサー技術、プログラミング、インタラクティブメディアetc の多様な要素を融合した杖だ。






















杖の先に設置されたカメラが黄色の点字タイルの色を認識し杖のグリップをバイブレーションさせ本人に「点字タイル」を認識させ同時にLEDを発光させることで周囲に危険を知らせるVer.1に加えて、Ver.2ではVITRO製の8pinoという世界最小サイズのコンピューター(極小のArduino互換機)を使い杖のパイプの中に大半の部品を収納することに成功した。























また加速度センサーにより加速度を測定し、信号処理を行うことによって、杖の傾きや動き、振動や衝撃といったさまざまな情報を取得できる。さらに今回初めて搭載したBluetooth Low Energyによるビーコンで、スマートフォンなどのスマートデバイスとの連携や接近検出が可能になる。














杖・スマートフォン・BLE紛失防止タグのついた貴重品の置き忘れ防止機能をはじめ様々なアプリ・サービスとの連携を可能にし、将来的には外出・帰宅の検出によるスマートホームとの協調の可能性も備えた。ビーコン機能は公共施設や交通機関と連携すれば事故の未然防止やサービス向上への活用が可能となる。そしてこのVer.2では杖のパイプを透明にしたことにより多数のLEDで周辺の人々にユーザーの存在を知らせることも出来る。






















今後圧力センサを含む複数のセンサで、圧力分布を分析できる。つまり取っ手(グリップ)から疲れ方、異常を検知出来る。あるいは、なにかのスイッチとして使うことも出来る。

たとえばカメラであれば、すでに実現したハンディキャッパーに危険防止の「黄色いタイル」の認識や、今後は「横断歩道の白線」などを認知しバイブの振動で伝えることも出来る。今後は空間にRFID を埋め込んだり、より複雑なセンサー類の組み合わせが可能になる。いわゆるユビキタスコンピューティングの実現を杖で行う。






















AD:坂井直樹(WATER DESIGN)
PD:菅野敬一(AERO CONCEPT)
ソフトウエア・デザイン+電子工作によるプロトタイプの製造:VITRO(田中章愛、高橋良爾)

Contact:株式会社ウォーターデザイン
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東京都品川区東品川2-2-43(amana_T2)
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