2015年11月12日木曜日

『パックマン』や『テトリス』を ピカソやゴッホに並べて展示したと大騒ぎになった。MoMAのキュレーターのパオラ・アントネッリは、芸術や美術館に対するバイヤスを打ち破ろうとしている。

ニューヨーク近代美術館(MoMA)が14本のビデオゲームを収蔵すると2012年に発表した時『パックマン』や『テトリス』「岩井俊雄が作った楽器 テノリオン」を ピカソやゴッホに並べて展示したと大騒ぎになった。
岩井俊雄が作った楽器 テノリオン
MoMAの建築・デザイン部門のシニアキュレーターであるパオラ・アントネッリは、深く洞察しながらも楽しく紹介する中で、芸術や美術館に対する先入観を打ち破ろうとしている理由とデザインについての理解を広げたいという思いを熱く語っている。

“インタラクションデザイン”の展示だ。 “『パックマン』や『テトリス』や、岩井俊雄が作った楽器 「TENORI-ON(テノリオン)」  ジョン・マエダの 「リアクティブ・ブック」

ジョナサン・ハリスとセップ・カンバーの 「I Want You To Want Me(愛を求めて)」 これらは インタラクションデザインの 考えを世に広めた― 最初の収蔵品の一部だ。最近 MoMAは ビデオゲームの収蔵を始めたが このことでは 大変面白い騒ぎになった。

いまだに 高級か低級かに こだわる人がいます 本当に面白いと思ったのは ビデオゲームを収蔵した際の 様々な反応です。美術評論家のコメントは すごいですよ まずは 『ガーディアン』の ジョナサン・ジョーンズ “MoMAには悪いが ビデオゲームは芸術ではない
ジョナサン・ハリスとセップ・カンバーの 「I Want You To Want Me(愛を求めて)」 



















” 私が“芸術”だと言いましたか? “インタラクションデザイン”です “『パックマン』や『テトリス』を ピカソやゴッホに並べて展示”“芸術の真の理解は ゲームオーバーになる” 私が芸術の世界を 終わりにするんです。

デザインは芸術だと誤解する人や デザイナーは芸術家と呼ばれたいと 考える人が実にたくさんいる。デザイナーは 良いデザイナーになりたいのだ。

ジョン・マエダは堂々と― MoMAでゲームを収蔵する理由を 説明してくれた『ニューリパブリック』に 掲載されました リエル・リーボヴィッツ “MoMAは ビデオゲームを芸術だと誤解している 『パックマン』を ピカソに並べている 的外れだ” “ビデオゲームは芸術か? 答えは明らかに「ノー」だ ビデオゲームは芸術ではない 全く別のもの 「コード」だ”
ジョン・マエダの 「リアクティブ・ブック」 
















私の好きな フロベールの言葉があります “俗世間から離れて暮らしたいのに 煩わしいものが次々にやって来て 邪魔をしようとする” “煩わしいもの”とは 私のことでしょうか (笑)よくあることなんです 1930年代にも MoMAは 抽象芸術の展覧会の 準備をしていました ところが これらの作品は 芸術ではないとして 税関の役人から 差し止められた。
テトリス














こうした先入観(バイアス)との闘いは 今後も起こるでしょうが、今は 『パックマン』を MoMAの― 収蔵品と呼べることを 大変誇りに思う 『テトリス』も同様だ。アレクセイ・パジトノフは ソビエト政府機関に勤めていた当時 『テトリス』を開発した。そのアレクセイが ゲームの全体を再現して 当時のブラウン管を模倣した ディスプレイまで提供してくれた。













美術館に作品を収蔵するには膨大な作業が必要だ。 MoMAとしては 大衆文化を扱う際にも インタラクションデザインの 1つとして取り組みます MoMAの収蔵品とするには 調査が必要なのだ。

『シムシティ』シリーズからは 特に『シムシティ2000』を 選んだ。 こうした選択基準は 大変厳しいものにしました 展示や保存の基準も定めた。私たちは 軽い考えではなく真剣に この収蔵に向き合っています 今後の生活にますます 欠かせなくなるものを どう保存し展示するかを 考える必要がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/ted?a=20151029-00001752-ted




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