2015年12月1日火曜日

私には驚く力が常人の十倍ぐらいありました。81歳を超えたいまでも、「フハッ!」と驚くことが1日に何度もあるのです。こうした能力は勉強しても伸びない。才能なんです。 [水木しげるの多くの名言から]

水木しげるさんが昨日亡くなったことを受けて。数々の名言集から興味深い名言を集めた。テレビで時々ひょうひょうとして語る水木さん。時にとぼけたり、からかってみたりしたが、そこに悪意を感じたことはなかった。とても知的レベルもEQも高い人だった。
以下に多くの名言を列挙する。































幸福の七ヶ条
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条 好きの力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 怠け者になりなさい。
第七条 目に見えない世界を信じる。
[水木しげるの名言・格言|幸福の七ヶ条]

私は片腕がなくても他人の3倍は仕事をしてきた。もし両腕があったら、他人の6倍は働けただろう。命を失うより片腕をなくしても生きている方が価値がある。
[水木しげるの名言・格言|私は片腕がなくても他人の3倍は仕事をしてきた。もし両腕があったら、他人の6倍は働けただろう。]


















私が幸福だと言われるのは、長生きして、勲章をもらって、エラクなったからではありません。好きな道で60年以上も奮闘して、ついに食いきったからです。ノーベル賞をもらうより、そのことの方が幸せと言えるでしょう。
[水木しげるの名言|ノーベル賞をもらうより幸せなこと]














不幸な顔をした人たちは、「成功しなかったら、人生はおしまい」と決め込んでいるのかもしれないね。成功しなくてもいいんです。全身全霊で打込めることを探しなさい。
[水木しげるの名言|成功しなくてもいい。打込めることを探しなさい。]

















私は得な性分で、つらかったことは忘れ、楽しかったことだけを覚えている。
[水木しげるの名言|つらかったことは忘れ、楽しかったことだけ覚える]






















他人の思惑などに振り回されず、自分のやりたいように生きる。外の世界にいちいち対応せず、自分の世界の流儀でやればいい。
[水木しげるの名言|自分のやりたいように生きることの大切さ]
















熱中する能力、いわば「好き」の力ほど、人生を生きていくうえで大事なものはないような気がする。
[水木しげるの名言|人生で大事なもの]

私は「奇人は貴人」だと考えているから、漫画にも大勢の奇人変人を描いています。こうした人たちには、好奇心の塊のような、我が道を狂信的なまでに追求している人が多い。つまり、誰が何と言おうと、強い気持ちで、我がままに自分の楽しみを追い求めているのです。だから幸せなのです。さあ、あなたも奇人変人になりなさい。
[水木しげるの名言|奇人は貴人]





























悲壮な顔をした人たちは、成功や栄誉や勝ち負けにこだわってばかりで、仕事でも趣味でも恋愛でも、熱中することを忘れてしまったんじゃないですか!好きなことに没頭する、そのこと自体が幸せなはずなのに……。もちろん、成功することに越したことはないが、成功できるかどうかは時の運です。
[水木しげるの名言|成功するかよりも好きなことに没頭することの大切さ]

















栄光や評価など求めず、大好きなことに熱中する。それ自体が喜びであり、幸せなんです。私の場合、それは漫画を描くことだった。その行為が金銭的に報われるほうがいいに決まっているが、結果の良し悪しには運が付きまとう。
[水木しげるの名言|結果よりも行為自体に喜びを感じることの重要性]

好きなことにのめり込み、才能が開花してどんどん伸びたとする。でも、食べていくのは大変だ。なかなか儲かるもんじゃない。努力に見合うマネーはなかなか得られないもんです。だからといって、絶望したり、悲観したり、愚痴をこぼしてはいけない。ただただ、努力するのです。なにしろ、好きな道なんだから。
[水木しげるの名言|ただただ努力することの重要性]















絵が上手いとか、駆けっこが速いとか、泳ぎが上手いとか、勉強が駄目でもいいところを見つけて褒めてくれたり、伸ばそうとして励ましてくれたり、思えば優れた教師たちがいました。
【覚書き|小学校時代を振り返っての発言】
[水木しげるの名言|優れた教師の条件]

アホなベビイ(子供)という評判は気にならんかったのです。私は世の中の法律とは別の法律にのっとって生きてたわけです。
【覚書き|子供時代を振り返っての発言】
[水木しげるの名言|世の中の法律とは別の法律にのっとって生きる]

「楽をして、ぐうたらに生きる」が私の座右の銘で、60歳を超えてから何度も南洋の村に永住しようと本気で考えた。だがその都度、妻子の猛反対にあって断念した。世俗の仕事に追いまくられ、「人生思い通りには運ばない」とボヤいていたが、このごろは生涯現役も悪くはないのかなあという心境になってきた。どうやら、勤勉な妖怪が私に乗り移っているらしく、死ぬまで忙しそうだ。
[水木しげるの名言|生涯現役も悪くはない]

私が40歳を過ぎてようやく売れだしたころ、手塚(治虫)さんはすでに押しも押されもせぬ漫画界の重鎮で、スーパースターだった。だから、そのころの手塚さんは売りだしたばかりの中年漫画家のことなんかあまり意識していなかっただろう。だが、私は手塚さんを「ライバル」だと思ってやってきた。
[水木しげるの名言|スーパースターをライバル視することの大切さ]

強いだけ、威張るだけではガキ大将の座は安泰ではない。ある程度みんなの自由を認め、楽しく愉快に遊ばせる知恵や工夫がないと、人心を掌握できない。それができると、まとまりができて、合戦などのときに強みを発揮する。
【覚書き|ガキ大将だった子供時代を振り返っての発言】
[水木しげるの名言|リーダーの持つべき資質]































世の常識を授けてくれる学校は大事な場所だ。しかし、学校の成績は下がるかもしれないけれども、興味を持ったり、心を動かされたりしたことは、周りからどんなにくだらないと言われても、とことん突き詰めるのは本当にいいことだ。
[水木しげるの名言|好きなことをとことん突き詰めることの大切さ]

我が人生は半分寝ぼけたようなことの繰り返しで、パッとした出来事や思い出はあまりない。うまい話や儲け話とも縁が薄かった。それでも、自分がつくったルールに忠実に、マイペースで生きてきた。でこぼこ道や回り道が多かったものの、画業という好きな道を半世紀以上にわたってずっと歩いてくることができた。その意味では、とても幸せな人生なのかもしれない。
[水木しげるの名言|マイペースで生きることの大切さ]


















まだ現役の漫画家である。バリバリとまではいかないが、ぼちぼちと仕事をしている。創作意欲とか、何を描きたいとか、そういう次元を超越してしまって、無意識のうちに描いている気がする。妖怪か背後霊のようなものが私にとりついて、描け描けと背中を押しているのかもしれないと思うほどだ。70歳をすぎたら悠悠自適でのんびり暮らす予定だったのに、いまでも結構忙しいのは、やはり憑き物が憑いているとしか思えない。でも、それは苦痛ではなく、幸いなことに楽しく、充実感があって愉快なのである。
[水木しげるの名言|ライフワークを持つことの大切さ]

幸福を手に入れるのは実に大変だが、しかし大切なのはその人の生き方次第というわけです。
[水木しげるの名言|幸福はその人の生き方次第]















若いときは怠けては駄目です!でも、中年を過ぎたら愉快に怠けるクセをつけるべきです。なんとか食えるようになってから、連載の本数を減らして、世界中の楽園や妖怪の棲み処(すみか)を訪ねる世界妖怪紀行を始めました。いままでに78回も世界中を旅していて、これが私の最大の怠け術です。ときどき怠けることは生きていくうえで大切なことです。そして、仕事でも役立つのです。
[水木しげるの名言|中年を過ぎたら愉快に怠けるクセをつけるべき]

同業者の家に行くと、本なんか一冊もない人たちが少なくありませんでした。面白おかしく、楽しみながら好きな漫画を描いて、楽して暮らしたいという人たちです。そういう人たちは、ほとんどが消えてしまいました。たぶん、「好き」のパワーが弱かったのでしょう。[水木しげるの名言|学ぶことの大切さ]






















筋を考えるのが漫画家の生命線です。私ははっきり言ってその努力は惜しみませんでした。いまでも続けている。なにしろ、漫画が好きだからね。私が売れなかった時代でも、原稿料の半分は、漫画の筋を考えるのに役立ちそうな本とか、妖怪の作画のための資料とかを買い込むのに使っていました。食べ物を買う金も満足に残らなかったが、それだけ「好き」の力が強かったのです。
[水木しげるの名言|好きなことには努力を惜しまないことが大切]

私の職業である漫画家は、売れなければ終わりの冷酷な世界です。なんとか売れるようになった後も、ヒット作を捻り出し、マネーを獲得しないと食っていけない。普通の心臓ではもちません。よほど好きでないと務まりませんよ、ホントに。
[水木しげるの名言|漫画家はよほど好きでないと務まらない]

















ある人が、「水木さんは奇人変人のタイカ(大家)だ」と言ってくれたが、実際、私が長年にわたって古今東西の奇人変人を研究した結果、彼らには幸福な人が多いことがわかった。
[水木しげるの名言|奇人変人は幸福な人が多い]

我を忘れて没頭できること、本気で夢中になれることなら、どんなにアホなことでもいい。周囲の目や批判を気にして「世間のルール」に合わせようなどとしてはいけない。世間の常識から外れたことをすると、つらい目に遭ったり、恥ずかしい思いをすることもあるだろう。でも、それは甘んじて受ける。忍耐もする。何しろ好きなことをやっているんだから。それが楽しければ、世間との食い違いが起きても慌てず騒がず、ひたすら自分の道を進めていけばいい。ばく進あるのみです。
[水木しげるの名言|好きなことをやるなら周囲の芽や批判を気にしない]

ベビイ(子供)のころは誰もが好きなことに没頭して生きていたはずだ。人間は好きなこと、すなわち「しないではいられないこと」をするために生まれてきたんです。初心にかえって、仕事に改めて喜びを見出すのもいいし、ずっとやりたかったのに我慢していた趣味をやってみるのもいい。
[水木しげるの名言|人間は「しないではいられないこと」をするために生まれてきた]






















打込めることを真剣に探そうとすると真面目な人たちには、案外それが見つからないものです。見つけるにはコツがある。簡単なことです。好奇心を大事にすればいい。好奇心が湧き起こったら、とことん熱中してみる。これが近道であります。そうすると、「しないではいられないこと」が姿を現してくる。それでも、姿を現さないなら、ベビイ(子供)のころを思い出してみなさい。無我夢中で遊びや趣味に没頭したころを思い浮かべてみるのです。
[水木しげるの名言|好奇心を大事にすることの大切さ]

私が漫画で食えるようになったのは40歳を超えてから。ベビイ(子供)のころから憧れていた絵で食う暮らしにたどり着き、命の次に大切な眠りすら削って、うんと頭を絞って、漫画に噛り付いてきた。
[水木しげるの名言|うんと頭を使って、漫画に噛り付いてきた]

古今東西の「あの世」のことを調べていて、気づいたことがあります。それは、地獄の様子は場所とか民族とかによって様々異なっていて、それぞれ迫力と現実感に満ちているのに対し、天国の方は世界中ほとんど同じだということです。実に単純なんだ――天国には美しい川が流れ、薄物をまとった美女がいて、美味しそうな食べ物が溢れている。環境が悪くなったのに目をつぶれば、まさに長い不況で暗く沈んだいまの日本こそ天国じゃないですか。それなのに現代人たちは、悲壮な顔をしてあくせく働いています。
[水木しげるの名言|日本は天国]
http://systemincome.com/







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