2017年12月31日日曜日

吊り下げたプラムボブは、訪問者を振り回す。その動作の中に新たな振り付けのアイデアが潜んでいるようだ。


パターの名手、青木功プロは、パターを顔の前に吊り下げてグリーンの傾斜を読むしぐさが有名だ。パターを吊り下げる、あの動作には、「プラムボブ(plumb bob)」というれっきとした呼び名がある。 「プラムボブ」とは、糸の先に円錐形のおもりをぶら下げて、垂直を測ったり、水深を測ったりする、いわゆる“下げ振り”のこと。

振付家でもあるアーティスト、ウィリアム・フォーサイスのインスタレーションで、パリのグランデ・ハロ・デ・ラ・ヴィレットを何百回も振り回している。吊り下げたプラムボブは、訪問者を振り回す動作の中に新たな振り付けのアイデアが潜んでいるようだ。



















Forsytheの振り付けオブジェクトに関するアーティストの声明によると、「観客はこの統計的に予測できない環境を自由にナビゲートしようとしているが、スイング振り子と接触することを避けるように要求されているように感じ取る。 "観客の先見の明かな能力を自動的に暗示して警告するこのタスクは、多様かつ複雑な衝突回避戦略のおかげで意図しなくても活発な振り付けを生み出す。

この作品は、ブライトンフェスティバル、テート・モダンのタービンホール、ヴェネツィア・ビエンナーレのアルセナールの一部として、サーカス・ストリート・マーケットに設置されています。上のビデオでは、ドイツのエッセンにあるMuseum Folkwangでインスタレーションの繰り返しから映像を見ることができます。

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